真如苑 社会貢献活動報告書2024

真如苑の社会貢献は、開祖霊祖が衆生済度の道に発つ立創に示された ─世のため、人のために、正しく道を貫くべし─との真実語に基づいています。 それは、まず自分の目の前にいる人を笑顔にしようと努め、広く世界に真心を渡し、 〝利他〟の祈りを実践に顕すことです。 ……災害、争乱や貧困等に苦しむ方が一日も早く救われ、自立できるよう、 また、荒廃する地球環境の保護、再生へ、私たちは人と人の心のつながりを 大切にし、志を同じくする諸団体、友人方とともに考え、行動し、 多様性が調和する真如苑ならではの貢献活動を進めてまいります。 相手の喜びが、自らの幸せとなり、 互いの信愛の輪は結ばれていきます。 すべての“いのち”に希望ある未あ し た来を─ 今、ともに築いていくために。 〝希望の未 あ し た 来〟へ ともに歩み、ともに生きる 真如苑 苑主 伊藤 真し ん そ う聰

生物多様性・生態系を保護し、今ある自然環境を未来へ とつないでいく活動、動物たちの命を大切にする活動を 行っています。 地域にある問題の解決に向けた取り組みや、地域の 活性化を目指した活動など、地域に根差した活動を 支援しています。 アジア各国での奨学金事業や、財団による専門的な 途上国支援、国連やNGOへの支援を通じて海外での 支援活動を行っています。 各地で発生する災害に対して、緊急支援活動をはじめ、 被災地の復興のために被災された方々に寄り添った 支援を行っています。 文化財の保護、国や地域の伝統的な文化や芸術を 保存・継承していく活動や、若手芸術家への支援など を行っています。 貧困や病気・障がいなど、さまざまな困難をかかえる方々 に寄り添い、支える活動や団体を支援しています。 真如苑の社会貢献活動は、3つの形態─ 信徒が主体となって行う直接的な支援活動、 財団等を設立して 取り組む専門的な活動、 NGO・NPOへの寄付・助成を行うパートナーシップ活動、により主に6つの領域で展開 しています。また、これらの活動は2015年国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に 向けた取り組みに貢献していくことが大切であると考えています。 *本冊子では、6つの領域で行われている活動の中から、その一部をご紹介しています。 私たちは志を同じくする方々との心のつながり を大切に、“希望の未 あ し た 来”を願って行動します。 真如苑が主体となって行う社会貢献活動は、 SDGsの理念と目標を採り入れて展開しています。 緊急支援 ロシアのウクライナ侵攻によるウク ライナ人道支援や、トルコ・シリア 地震による被災者支援など、緊急 性を要する事案に対し、現地で困 窮している方々やサポート団体へ の支援を行っています。 自然環境保護・動物愛護 災害支援 ▲ P.17 ▲ P.15 ▲ P.23 ▲ P.26 ▲ P.9 ▲ P.5 地域支援 国際協力・人材育成 芸術文化支援 社会福祉支援 ボランティアグループ「SeRV」 は、災害発生時に迅速かつ多彩 な支援活動を行うと共に、地域 社会復興への支援も展開しています。2013年からは全国各地 にSeRV組織を常設し、平常時から災害に備えた体制を整え、 地域団体と連携した活動も行っています。 真如苑によ る直接的活動 財団等によ る専門的活動 パートナーシ ップによる活動 真如苑の社会貢 献活動3つの柱 Shinnyo-en Foundation Partnership 活動実績 (2024年6月30日現在) 計5ヵ国/合計237ヵ所/のべ66,796人 SeRVが行う 3つの活動 緊急支援 炊き出し・泥出し・家屋清掃・物資 提供・センター支援など 足湯ボランティア・お茶っこサロン・ 祭りのお手伝い 復興支援 地域に根ざしたボランティア(清掃・ イベント)、スキルアップのための訓練・ 勉強会など 平時の活動 4 3

© Terra Renaissance © 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 © 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 5 世界各地で多発する自然災害や紛争により、多くの方が身近な人や日常を失い、 大きな悲しみの中でも懸命に前へ進もうとしています。 現地で支援活動を展開する団体や日本国内で支援を行う団体のサポートを通じ、 そこに暮らす方々が自立していかれることを願い、見守り続けています。 危機的な状況にいる人々に 希望の力と思いを届ける 6 テラ・ルネッサンスが生活支援活動の一環として、ウクライナ西部の ポダール村にキッチンポイント(炊き出し拠点)の設置準備 画像提供:テラ・ルネッサンス © Terra Renaissance 7月は秋田市や鹿児島県 伊佐市、8月は広島市西 区、佐賀県武雄市、長野 県岡谷市で被災家屋の 泥のかき出し等を実施 子ども図書館事業 児童書の出版・配布や「子ども図書館」 の運営を通じて、学校に代わる居場 所として、学びの機会を提供 2月 ロシア侵攻 ウクライナ避難民支援 7月 令和4年7月大雨 被災地支援 8月 令和4年8月大雨 被災地支援 7月 令和5年7月大雨 被災地支援 6月 大雨及び台風2号 被災地支援 2月 トルコ・シリア地震 被災地支援 2024 8月 ハワイ・マウイ島大規模火災 被災地支援 1月 令和6年能登半島地震 被災地支援 5月 能登半島(奥能登)地震 被災地支援 7・8月 令和3年7月・8月大雨 被災地支援 2022 2021 2021-2024年 主な支援活動 7月 東京オリンピック・ パラリンピック開催 11月サッカーW杯 カタール大会開催 4月 こども家庭庁発足 5月 新型コロナ「5類」移行 広島でG7サミット開催 2月 北京冬季オリンピック・ パラリンピック開催 7月 パリオリンピック・ パラリンピック開催 11月 イスラエル・ハマス 軍事衝突 4月 台湾地震 被災地支援 2023 8月 アフガニスタン・タリバン政権掌握 市民・避難民支援 ウクライナからの避難 民を支援する4団体に 寄付を実施 被災した輪島市、珠洲市、 穴水町、能登町に義援金 を贈呈(写真は珠洲市) 石川県珠洲市でSeRVいしかわ が復旧支援を実施 ナレイアロハ財団との 連名で、災害救援活動 を行う地元団体を支援 するNGOに寄付を実 施。マウイ島で行われ た慰霊の集いに参加 真如苑台湾本部(台北) と連携しながら、寄付と 現地ニーズに沿った 支援を実施 トルコおよびシリアへ支援 金を送ったほか、教団代表 者がトルコを訪問して物資 支援などを実施 8月3日からの大雨で被害を 受けた山形、新潟にSeRVが 出動し、災害支援活動を実施 梅雨前線と台風2号の接近に伴う大雨 により被災した静岡県内の各地へ、 SeRV静岡・伊東・浜松が出動 足湯活動で被災された方の声を聴く(穴水町) Activity Report 9月 令和4年台風15号 被災地支援 緊 急 支 援

能登支部 震源 富山支部 SeRVとやま 北陸本部 SeRVいしかわ 珠洲市 輪島市 穴水町 七尾市 氷見市 内灘町 金沢市 石川県 富山県 令和6年1月1日の夕刻、能登半島で発生した最大震度7 の大地震は、石川県を中心とした北陸地方に甚大な 被害をもたらしました。 真如苑では、地震発生直後から対策本部を設置し、被害 状況の把握と支援の準備を開始。4日には、被災地支援 として2億円の拠出を決定し、義援金・支援金、災害支援 団体への寄付、支援物資の購入、およびSeRV活動費 などに活用することになりました。 令和6年能登半島地震支援 能登半島地震で大きな被害があった石川県内灘町 焼失した輪島市の朝市通り SeRV先遣隊が穴水町社会福祉協議 会に支援物資をお届け(1月6日) 穴水町災害VCで運営サポート。ニーズとのマッチングを行う。 (左)穴水町で避難所を設営、簡易的な間仕切りでプライベート性を確保(2月24日) (右)珠洲市の被災宅でがれきや家財を搬出(3月21~24日) 10 9 近年、日本各地で地震、台風、豪雨などによる大きな災害被害が発生しています。 迅速に被災地へ赴き、災害支援活動を行っている真如苑救援ボランティア「SeRV」。 現地の社会福祉協議会や災害支援団体などと連携し、 被災された方々に寄り添い、その時にできる精一杯の活動を重ねています。 一日も早く“日常”が戻ることを願って 心に寄り添い、息の長い支援を 活動にも同行して、被災者の方から、被災状況や困り ごとなどを伺いました。 4. 義援金・支援金による支援 信徒から寄せられた浄財から、甚大な被害を受けた石川 県へ義援金5,000万円をお届けしたほか、各地域の自治 体、社会福祉協議会、現地で活動するNPOへの寄付を 行いました(。P.12参照) 5. 災害ボランティアセンター(VC)支援 社会福祉協議会が災害VCを開設し、一般ボランティア による復旧活動が開始される中、3月15日からは、穴水町 災害VCの運営支援を開始。ニーズ受付、ボランティアの 受付・マッチングと送り出しなど、センター運営全般の サポートを6月末まで継続して実施しました。 SeRV本部の活動 1. 情報収集 1月5日、東京の本部(応現院)からSeRV先遣隊が金沢 市の北陸本部に入り、現地職員と合流して信徒の安否 確認、管轄支部および各地域の被害状況の確認を行い ました。 翌6日からは、珠洲市、輪島市、穴水町、七尾市などの 被災地域を視察。社会福祉協議会、救援活動に取り組む 団体から情報収集を行うと共に、緊急支援物資のお届け、 がれき撤去などの復旧活動を開始しました。 1月16日からは、教団職員と(株)一如社からの派遣を 増員し、先遣隊の活動から、教団全体の支援活動へと 移行しました。 2. 物資支援 さまざまな物資が不足する中、北陸本部を物資拠点と して、飲料水や簡易トイレ、日用品、炊き出しに必要な 食材、機材などを集積していきました。そこから最前線で 活動する団体と連携して各地域で必要とされる物資を お届けし、被災者支援に取り組みました。 3. 避難所支援 家屋が被害を受けて住めなくなり、体育館・公民館など の避難所で共同生活をおくっている被災者の方々は、 心身の疲労を抱えやすい状況にあります。 そこで2月より、穴水町の各避難所で、レスキューストック ヤードと連携して足湯活動を実施。各地区の戸別訪問 1 Activity Report 災 害支 援

真如苑所有の「青梅の杜」で環境保護活動を 行っているベルデから、青梅の杜の材木で 作られた“まな板”87枚が提供され、SeRV 本部職員が穴水町の仮設住宅をまわって、 被災された方々へ直接お届けしました。 12 11 伊藤苑主が真如苑北陸 本部を訪れ、SeRVスタッフ らを激励(1月18日) 石川県庁へ義援金をお渡し 富山県庁へ義援金をお渡し (上)SeRVいしかわが穴水町の旧兜小学校で炊き出しを実施(2月18日) (左下)仮設住宅へ布団の搬入を行う(4月1日) (右下)穴水町の第一・第二仮設住宅で足湯を実施(4月7日) 全国災害ボランティア支援団体ネットワークからの依頼を受け、石川県被災 高齢者把握事業に従事する調査員の宿泊拠点として、真如苑能登支部駐車場 の一部を提供し、トレーラーハウス(5台)が設置されました。 (左)SeRVとやまによる、飲料水のトラック積込作業(2月13日) (右)SeRV新潟による側溝の泥の掻き出し作業(1月15日) 能登半島地震におけるSeRVの 活動の詳細はこちらへ ▲ 常設SeRVの活動 1. SeRVいしかわ 平時からの組織体制を活かし、SeRVいしかわは、発災 後すぐに活動を開始。先遣隊と共に、飲料水などの 支援物資の運搬に従事したほか、現地でのボランティア 活動が制限される中で、石川県社協からの依頼により、 七尾市でがれきの撤去や、小学校再開に向けての清掃・ 消毒作業などの活動を行いました。 2月からは、ボランティアバスでの被災地復旧活動を 開始。七尾市で被災者宅の災害ごみや家財の搬出、 輪島市では避難所から仮設住宅への引っ越し、および 備品や物資の搬入をお手伝いしました。 また、穴水町の仮設住宅での足湯活動は現在も継続 され、被災者に寄り添う、息の長い支援に取り組んで います。 2 2. SeRVとやま・SeRV新潟 SeRVとやまは1月14日から、被害が大きかった氷見市 で活動を開始。側溝にたまった大量の土砂の清掃、 被災者宅の壊れた壁や使えなくなった家財の搬出・ 廃棄を行いました。また、19日からは3回にわたり、 飲料水2リットル入りペットボトルを計2,994本、富山 支部からトラックで七尾市へお届けしました。2月17日 には、穴水町の避難所で行われた足湯活動に参加 しました。 一方、SeRV新潟も1月15日から新潟市西区で活動を 開始。地震による液状化被害があった被災者宅に伺 い、側溝や駐車場、庭にたまった泥の掻き出しなどを 5日間行いました。 多角的な支援活動 3 地震発生から半年以上が経った今も、避難生活をされて いる方、支援を必要とされている方々がいます。被災家屋 の片付けや撤去も順次進められていますが、被災地の 復興にまだまだ時間を要する状況は変わりません。 今後もSeRVは支援活動を継続していきます。 活動実績 出動期間 2024年1月5日~6月30日現在(計166日間) 出動地 石川県穴水町・七尾市・輪島市・珠洲市・内灘町 富山県氷見市、新潟県新潟市 活動人数/活動内容 SeRV本部 のべ766人/ニーズ調査、支援物資・支援金お渡し、 足湯、避難所移動支援、センター支援 SeRVいしかわのべ403人/支援物資積み込み、被災宅の清掃、 炊き出し SeRVとやま のべ51人/泥の掻き出し、支援物資お届け SeRV新潟 のべ59人/泥の掻き出し SeRVふくい 2人/足湯 義援金など 義援金 石川県・富山県・新潟県、および各県の計7市2町 計8,200万円 支援金 石川県・新潟県の計6社会福祉協議会 計250万円 団体寄付 災害支援活動団体(7団体) 計1,000万円 救援物資の運搬や炊き出し、被災者宅 の片付け、仮設住宅生活備品の搬入、足湯と、時間の 経過と共に変わるさまざまなニーズに添った活動を 続けています。被災者の方に喜んでいただき、元気 になっていただきたいと真心こめて取り組む中で、 被災者の方から「元気をもらった、本当にありがとう」 と声をかけられ、こちらが反対に元気をいただいて 帰途に着くようなこともしばしばです。 被災者の方から 元気をいただきました SeRVいしかわ 代表 横山 敦氏 これからも能登を支援してほしい 穴水町社会福祉協議会 社会福祉士 橋本 みすず氏 2007年の能登半島地震の時も、いち 早く駆けつけてくれたのがSeRVさんで した。今回の地震でも、早い時期に穴水に来て、「何か 困ったことはないですか」と声をかけ続けてくださった ので、地元住民だけでは限界にきていた兜地区の炊き 出しをお願いしたのをはじめ、いろいろと頼りにしっぱ なしでした(笑)。 VCの運営にも関わっていただきましたが、SeRVの皆さん は物腰がやわらかく、人との接し方がとても丁寧「。電話で 丁寧に対応してもらった」というボランティア依頼者から の声も多く聞かれ、SeRVさんにお任せすれば安心で した。半年間ご支援いただいたことに感謝すると共に、 穴水を離れても、何かあれば気軽に助けを求める関係性 ができたと思っていますので、今後とも能登全体を広い 視野で捉え、ご支援いただけると有難いと思っています。 ボランティアバスで七尾市へ 七尾市でのボランティア活動 輪島市へ物資をお届け 穴水町での戸別訪問(2月29日)

14 秋田支部 SeRV秋田 秋田県 秋田市 五城目町 猛暑の中で復旧に向けた支援活動を展開 連日気温30℃を超える中、多い時には200名近くの ボランティアが災害VCを訪れ、受付には長蛇の列が できました。教団職員と一如社社員、SeRV秋田の信徒 は、ボランティアの受付、マッチング、資機材の管理や ニーズ調査、データの入力作業など、災害VC全般 の運営に協力。日中の活動時間が制限されるような SeRV先遣隊が秋田市 社会福祉協議会を訪問 して情報収集 13 (上)秋田市災害ボランティアセンターの運営で受付やニーズ対応、給水など を担当 (下)SeRV秋田が災害ボランティアに出動 災害VCのボランティア受付テント 活発な前線が停滞し、2023年7月14日 から記録的な大雨となった秋田県で、 川の氾濫や土砂災害が相次いで発生。 県内で7,000棟以上が被害を受け、 特に死者も出た秋田市と五ごじょうめまち 城目町の 被害は甚大なものでした。 真如苑では、SeRV先遣隊が7月19日 に現地入りし、秋田市社会福祉協議会 (以下、秋田市社協)や支援団体からの 情報収集や現場の視察を行い、断水していた五城目町 社協に飲料水を届けました。 22日からは秋田市社協による災害ボランティアセンター (以下、災害VC)の立ち上げに協力、ボランティア活動 に必要な資機材を提供、支援団体と連携して災害VC の運営サポートを開始しました。 猛暑日が続く中、ボランティア参加者が熱中症や体調 不良にならないように、テント内に扇風機を設置し、こまめ な水分補給を呼びかけるなど、ボランティアの健康 管理にも努めました。 また、週末にはSeRV秋田が一般ボランティアに参加。 被災宅の清掃、土砂や雨水により破損した外構の撤去 や、使えなくなった家財の搬出などを行いました。復旧 の遅れていた被災宅の持ち主の方から「被災してから ずっと誰とも会話していなかった。ボランティアの方々と 話ができ、ホッとして涙が出た」と声をかけられるなど、 被災された方々の言葉に励まされながら活動を続け ました。 7月22日から継続してきた災害VCの運営サポートは 9月16日まで、一般ボランティアへの参加も24日で一 区切りとしました。2ヶ月半で1,400件以上のニーズに 対応した災害VCも役目を終え、10月16日で閉所とな りました。しかし、今回の災害はこれまでになく被害件 数が多かったため、秋田市社協からの依頼により11月末 までデータ入力作業をお手伝いしました。 長期にわたる支援活動により、10月の災害VC閉所式に 続き、12月に開催された秋田市社会福祉大会にも招待 され、真如苑とSeRVが表彰を受けました。 豪雨による災害発生の際、SeRVの皆さんが いち早く現場に駆けつけ、支援体制を整えて くれたことに感謝しています。 また、支援活動を一緒にやっていく中で、SeRVの皆さんがボラン ティアの方々へ、やさしさと力強さと勇気を与えてくれるような接 し方や声がけをしていただいている様子に感銘を受けました。 現場から疲れて帰ってきたボランティアさんには、柔らかく優しさ に満ちた言葉をいただき、何か救われたような感じがしました。 これから出動するボランティアさんへは、力強い言葉で送り出し ていただき「、これから頑張るぞ」と頼もしさを感じたと思います。 そうした光景を見るのはとてもうれしく、すごいことだと思いました。 被災されたご家族の方から「遠くからお越しくださりあり がとうございます。大変助かっております」と感謝のお言葉 を頂戴しました。ふだん何気なく過ごしている日々は決し て当たり前ではないことに気づかせていただきました。 酷暑のため、ボランティア活動が午前中のみとなり、依頼 内容が中途半端に終わってしまうのが心苦しかった。 今日は、久しぶりに15時まで活動して依頼を達成できた ので、家主さんにご挨拶する際も、心が晴れやかでした。 浸水した被災宅の片付けの際、家主様のお母様が大事 にしていたイエス・キリスト像や聖母マリアの肖像など が出てきました「。神様を捨てるのは忍びない」とのこと だったので、保管することになりましたが、同じ信仰をし ている身として、何かご縁を感ずるものがありました。 VCのリーダーミーティングの際「、SeRVさんが参加して くださるなら大変助かります」というお言葉をいただき、 信頼が厚いことを改めて認識すると共に、先輩の皆様 の土台の上に今回の活動があると改めて感じました。 被災宅で泥の掻き出しや廃棄する家財の搬出を行う。被災された高齢者の方 からは「1人では何もできず、諦めていたところをボランティアの皆さんに家具 等を運んでいただき助けられました」など、感謝の声が多く寄せられました。 活動実績 出動期間 2023年7月22日~11月29日(70回) 出動地 秋田県秋田市、五城目町 活動人数 のべ216人(SeRV本部、SeRV秋田) 活動内容 ボランティアセンターの運営支援(受付・給水・ニーズ調査・ マッチングほか)、泥出し、家財・生活用品の運び出し 義援金など 義援金 秋田県 500万円 支援金 秋田市社会福祉協議会 30万円 団体寄付 (一社)OPEN JAPAN 30万円 (一社)BIG UP石巻 15万円 ウェザーハート災害福祉事務所 15万円 SeRVスタッフの声がけに感銘 秋田市社会福祉協議会 会長 黒崎 義雄氏 令和5年秋田県豪雨災害 秋田市災害VC閉所式 秋田市社協に支援物資をお届け 秋田県庁に義援金をお届け ボランティア参加者の声

16 コロナ禍により急増した生活困窮者を支援する活動の 一環として、有志ボランティアによる手づくりのお弁当を、 毎週土曜日に提供しています。 老若男女問わず、さま ざまな事情を抱えた 方がお弁当を求めて 訪れ、「生活面で非常 に助かる」と好評を得 ています。 「自分の責任で自由に 遊ぶ」という精神を大 切に、2016年から野外 での遊び場提供など を行ってきましたが、 「子どもの声をどれだけ聞けているか」を改めて考え、 新たなプロジェクトを始動。従来の活動にも子どもや 若者の声と力を積極的に採り入れ、市のイベントに子ども 主体で運営する出店やワークショップで参加したり、 プレーパークでの遊びやイベントを子どもたちの企画で 実施しました。年齢の違う子どもたちが協力し合い、 目標を達成する喜びを感じ、自信を得るなど、好影響が 感じられます。 多摩地域市民活動公募助成 楽しむことをあきらめていた人に 音楽とダンスを届けたい! オトDAN☆Tokyo ダンススクールに通いたいけれど、障害 があることで躊躇したり、集団になじめず あきらめてしまった人たちへ、ストレス 発散の場、非日常のドキドキを味わえる空間を提供したいと いう思いで活動を開始しました。 設立から3年以上が経ち、参加者の皆さんには、音楽とダンスに よって表現することの楽しさ、気持ちよさを存分に味わってもら えるようになったほか、周囲に思いやり を持てるようになったなど、心の成長を 感じられるようになりました。 助成金のおかげで、楽器の購入やアー ティストとのコラボが可能になり、活動の 幅も飛躍的に広がりました。地域の中 でも注目していただき、参加者やご家族 にもさらに喜んでいただいています。 皆様のご支援に感謝しています。 海外文化交流の一環として(特活)Sing Out Asiaが企画した花見イベント 15 税として布を納めていたという調布市で、和装体験を 通じて子どもたちが地域の歴史や日本文化にふれる 活動を続けています。この活動では単にゆかたを着て 祖先や歴史を振り返るだけにとどまらず、日本人としての アイデンティティが生まれることも期待しています。さら に地元愛を育み、地域活性化にも寄与していきます。 真如苑立教の地・立川を含む “東京都多摩地域”のさら なる充実・発展の一助となるよう、「Shinjoプロジェクト」 の一環として2007年から始まった公募助成プログラム。 貧困や病気など深刻な問題に向き合う活動から、地域 の歴史や文化・芸能の保存継承、自然環境の保護や 子どもたちの自然体験、さらには地域活性化を目指す お祭りまで、対象分野を限定せず、多様な活動の助成を 行っています。2023年度までの17年間で、のべ905団 体に対し、総額1億8,941万円の助成実績があります。 当事業について詳しくはこちらへ ▲ お弁当炊き出しプロジェクト さんきゅうハウス(立川市) はむらでこどもがまちづくり 〜遊び場から始まる、こども参画のまちづくり〜 はむらプレーパークの会(羽村市) 文化交流プロジェクト きもの笑福 ーわふくー(調布市) Activity Report 代表者の嶋田優子さん(右)と 遠藤由香さん(左) 時と共に変化していく生活スタイルや考え方。 社会の多様化が進む中、地域に密着した課題に応える市民活動は、 ますます重要な役割を担っていくと期待されています。 私たちは、誰もが自分らしく生活できる社会の実現を願い、 市民活動の助成を通して地域社会発展のお手伝いをしています。 こころ豊かに暮らせる地域社会へ 地域が発展していくお手伝いを 地 域支 援

南アフリカ共和国 リンポポ州 ムペゴ村 ボドウェイ村 子どもケアセンター (ドロップインセンター 通称DIC)の活動 困難な家庭環境にある子どもたちが集まり、支え合う 場として、公的な制度に基づいて運営されている DIC。5~18歳の子どもたちが学校帰りに立ち寄って、 勉強やスカウト活動に参加し、集団活動の中で自主 性、多様性、協調性を学んでいきます。 また、各年齢に応じた研修が行われており、青年層に 対しては、地域のリーダーとなっていくためのリーダー シップ育成研修、日常生活で生じるさまざまな問題・ 要求に効果的に対処する能力を養うライフスキル研修、 食料自給を促すための菜園研修などを実施。社会に 出る力を付け、将来の可能性を広げる活動を経験した ことで、進学や就労など、センター退所後の進路を自ら の力で切り開いた子どもたちも少なくありません。 日本国際ボランティアセンター(JVC)が活動するリンポポ 州は、南アフリカ9州の中でもアフリカ人(黒人)の占める 割合が最も高い貧困州です。15~65歳の失業率は約 50%で、人口流出が高く、子どもや高齢者が取り残されて おり、政府からの年金や出稼ぎの仕送りに頼る家庭が大 多数です。殊に農村部に暮らす子どもたちの多くは、経済 的困窮から、食料確保が困難であり、就学・就労の機会に 恵まれず、犯罪や暴力等のリスクにもさらされています。 南アフリカにおける子ども支援 ムペゴ村DICの給食。センターの活動に参加した子どもたちは、栄養士が栄養 バランスを考えた食事を食べて帰宅します。 (左)リーダーシップ育成研修では、野外キャンブやゲームなどを通じ、仲間 と話し合って問題解決策を考えます。(右)青少年が対象の菜園づくりの基礎 研修。収穫された野菜はセンターでの給食に活用されます。 南アフリカ共和国・リンポポ州ボドウェイ村の「子どもケアセンター」で、学校の宿題など自習をする子どもたち (左)ボドウェイ村DICに通ってくる小中学校の子どもたち(5~18歳)。 (右)レクリエーション活動はスタッフも参加してみんなで楽しみます。 18 17 貧困層の子どもたちのサポート 南アフリカリンポポ州 「子どもケアセンター」 Activity Report 1 学びを活かせるようになりたい ボドウェイ村DICに通う中学3年生 ワンガ・ネンゴベラさん 7・8歳の頃からDICに通うようになり、ケア ボランティアたちが宿題を手伝ってくれたり、 遊んでくれて、楽しく過ごしていました。当時、年上の子たち に青少年プログラムが実施され、みんなの様子がだんだん 変わっていき、すごく楽しそうだなと思ったことが記憶に残って います。 コロナ禍が収束してもセンターは閉鎖されたままでしたが、 友人と共に、私たちにも青少年プログラムを実施してもらえ るよう、ケアボランティアに相談しました。2023年4月に許可 が下り、以来毎週プログラムが実施され、その中でいじめや HIV/エイズ、性についてなど、たくさんのことを学んでいます。 センターでの経験を通じて、他者を尊重し支え合うこと、愛し 合うこと、他者であっても自分の家族のように大切に接する ことなどを学びました。将来は、ここで学んだことを活かして、 人を助けるために弁護士になりたいと考えています。 ©日本国際ボランティアセンター ©日本国際ボランティアセンター ©日本国際ボランティアセンター 世界の“今”に思いを寄せ 共に希望の未来を育んでいく 世界は今、長年におよぶ武力紛争や深刻な貧困などさまざまな問題に直面しており、 困難な境遇に置かれた子どもたちや人々は、生きていくための支援を必要としています。 私たちは専門的な組織と協力しながら、子どもたちの命を守り、健やかな成長を支える活動や、 日常を奪われた人々が将来に希望が持てるような仕組みと機会の提供、国際社会へ貢献できる 人材育成などに対し、その国の安寧と発展を願いながら、継続的な支援を行っています。 国 際 人 材 育 協力 成

来日した学生と定期的に面談をしてアドバイスや指導を行っています。 (写真奥は代表理事の折居さん) ずっと日本で暮らしていきたい 京都民際日本語学校で勉強中 ムスタファさん(仮名) 充実した活動が確かな成果に ムペゴ村DICのプロジェクトコーディネーター シンバ・チップスさん 2021年8月にタリバンによる実効支配が再開したアフ ガニスタンでは、社会の混乱と人道危機がさらに深ま り、数百万の人々が困難な環境に置かれています。 真如苑では、現地で医療支援、教育支援、物資・自立 支援などを展開する団体の支援を行う一方、アフガニ スタンから退避してきた人々を支援する活動にも注目 し、サポートを行っています。 世界各地で難民の状況となった人々を受け入れ、日 本社会の一員となれるよう自立のための支援活動を 行っているパスウェイズ・ジャパン。特に今、力を注いで いるのが、アフガニスタンの人々に日本語を学ぶ機会 を提供する事業です。 その1つは、アフガニスタンからの退避希望者に対し、 留学生として在留資格を得て退避を実現し、連携する 日本語学校で2年間日本語を学べるようにするもの (学費免除)。来日後はアルバイトをしながら日本語を 学び、大学や大学院への進学・就職を目指します。 また、日本で暮らす退避者や帰国困難になった元留 学生などへ、日本社会で自立した生活を営み、キャリ アアップが図れるように、オンライン日本語講座を実施 しているほか、進路相談や就職支援も行っています。 「日本語を学ぶ機会、就業につながる機会を提供すれば、 週3・4回家庭訪問を行い、家族が子 どもの世話をできているか、どんな支 援を必要としているかなど、家庭環境や境遇をモニ タリングしています。また、必要に応じて家庭菜園の サポートも行います。各家庭の保護者は、子どもた ちがDICで学ぶことを喜んでいます。活動にあたっ ては、親子の関係を構築すること、子どもとの会話 の内容は秘密にすることを心がけています。 JVCからは大きな支援をいただき、感謝しています。 トイレや水タンクの設置、スカウト活動の研修、菜 園づくりなど、JVCのサポートによってセンターの活 動の幅も広がりました。以前と比べ、充実した良い 活動ができていると思いますし、それが子どもたち や保護者にとっても満足のいくものとなり、成果に 結びついていると感じます。 アフガニスタン被災民支援 20 19 アフガニスタン退避者のための日本語教育 および就職支援 (一財)パスウェイズ・ジャパン 活躍していただける人材の宝庫だと思います」と話す のは、パスウェイズ・ジャパンの折居徳正代表理事。 「日本社会の中で頑張っていきたいという人が多くい らっしゃるので、そうした方々へご支援をいただけるの は本当にありがたいこと。アフガニスタンの方々に未 来や生きる道を提供できることになると思います」と、 真如苑のサポートに感謝の言葉をいただきました。 ケアボランティアのサポート 子どもたちにより質の高いケアを行えるように、JVCでは DICの運営を担っているケアボランティアたちの知識と スキルの向上にも取り組んできました。 ネグレクトや虐待による心的ストレスを抱える子どもへの 対応の仕方、ケガや緊急時の対処方法を学ぶ救急法、 さらに保護者と共に学ぶ子どもケアに関する研修などに より、ケアボランティアの成長をサポート。現在は、DICが より魅力的な場所になっていくための活動プログラムの 改善や、センターと家庭の両面から持続的なケアをして いく地域での体制づくりを、ケアボランティア自らが積極 的に進めるようになりました。 家庭菜園づくり 有機農法での家庭菜園づくりは、当初はHIV陽性者が 治療薬を飲むために十分な栄養を確保すること、患者 の家族の生活を支えていくことを目的としていました。 やがて、センターの菜園で収穫された野菜や豆類が給 食で提供されるようになると、DICに通う青少年たちの 関心が高まり、JVCおよび連携するNGOスタッフの指導 により家庭菜園づくりが本格化しました。 また、子どもたちのほか、保護者や近隣住民にも研修を 行ったことで、困窮家庭が自給自足できるようになり、 家計の一助にもつながりました。 JVCが現地での活動を開始して20年余り。その努力は実 を結び、今では現地の人々が知識と経験を持って自立 し、自らの力でDICを運営できる状況へと変化していま す。ケアボランティアのレベルアップや、地域社会との連 携強化など、課題もまだありますが、子どもたちがDICで 学び、経験したことが、次の世代へと受け継がれていくこ とが期待されています。 ※2023年度をもって当事業はJVCから現地へ移管されました。 (左)子どもが怪我をした場合の対処を学ぶ救急法の研修(右)活動内容 についてケアボランティアたち自身で考えていく活動プログラム改善研修 JVC菜園研修を受けたフローレンスさん。当初は 玉ねぎ1種類の栽培で「育て方は知らなかった」 というが、今では10種類以上の作物を育て、日々の 食材としている。また、販売して利益も得ており、 「家計が助かり、うれしい」と話してくれました。 南アフリカ事業を行うにあたっては、 常に、現地の人たちが“自分たちにも できる”と思うようにサポートしていくことを心がけてきま した。相手の要望に応えるのは簡単ですが、それでは 一時的な支援で終わってしまうため、大事なのはNGO の支援がなくても続けていけるようにすることであり、 今回現地を視察し、それがしっかり根付いていることが わかりました。真如苑の皆様をはじめ多くの方々に支え られて、ここまで活動することができ、確かな成果となり ましたことを感謝申し上げます。ありがとうございました。 長年のご支援に感謝 JVC 代表理事 今井 高樹さん 3 2 2013年に初めて日本に来て、東京の大学で 博士号を取得しました。 アフガニスタンに戻って大学で働いていましたが、タリバンの支 配に脅威を感じ、私の将来だけではなく、子どもの将来が心配に なりイランへの出国を決意しました。その後パスウェイズ・ジャパン の協力を得て家族と共に2022年に来日することができました。 今は学校で日本語を学びながら、生活費を得るためレストランで アルバイトをしています。日本語能力試験のN3級は合格したの で、次はN2級合格を目標として、毎日漢字を覚える勉強をしてい ます。幼稚園に通う娘は、日本人の友だちと日本人のような日本語 で会話をしています。私が学ぶ教科書の言葉と、娘の話す関西弁 の言葉が違っていて、意味がわからないこともありました(笑)。 妻も昨年生まれた息子を育てながらオンラインで日本語を学ん でいて、幼稚園のママ友とSNSでコミュニケーションしています。 私は日本語学校を卒業した後も、安心・安全な日本で仕事をして 暮らしていきたいと思っています。自分でもいろいろと調べています が、専門は獣医学なので、関連した仕事ができるといいですね。 パスウェイズ・ジャパンをはじめ、私たちに支援いただいている 皆様には、心の底から感謝しています。 2024年4月に来日したアフガニスタンの学生たち ©日本国際ボランティアセンター ©日本国際ボランティアセンター

IZUMI財団について 詳しくはこちらへ ▲ 伊藤国際教育交流財団に ついて詳しくはこちらへ ▲ 国内外の若い才能の成長を支えることで、国際社会へ貢献 開祖・伊藤真乗の遺志により1991年に設立された伊藤国際 教育交流財団(2010年公益財団法人へ移行)は、2021年に 設立30周年を迎えました。 伊藤真玲を最高顧問とし、誠実で才能に満ち、かつ独創的 な青年たちに対する奨学金の援助(修士課程向け)を行って おり、日本と諸外国との相互理解の促進、世界に貢献できる 人材の育成を目的としています。 医療を待ち望む地域・人々への支援活動を支える IZUMI財団は1998年、米国マサチューセッツ州の認可を受け て設立されたボストンに拠点を置く医療財団です。真如苑にお ける社会貢献活動において“医療プログラム”のサポートに特 化した支援を行っており、アフリカ・中南米を対象に、医療を待 ち望む人々を支援するさまざまな団体へ助成を行っています。 特に、①感染症②顧みられない熱帯病③栄養不良④母子医療 (妊産婦と新生児の医療)⑤医療インフラ構造の分野を対象と しています。その背景には貧困が大きく関係しており、貧困のサ イクルを断ち切ることで、毎年多くの母親や子ども達の命が救 われ、実績が高く評価されています。 多角的かつ専門的な人道支援をグローバルに展開 真如苑の多角的な社会貢献活動の一翼を担う社会貢献団体 ISCは、「人類の幸福」と「世界平和」の実現を目指し、特に社 会的に弱い立場にある子どもや女性などを対象として、幅広 い支援活動を展開しています。疾病・医療、貧困・自立、教育、 女性地位向上、地球環境などの分野に着目し、“顔と顔が見え る支援”を基本として、理事長を務める伊藤真玲が自ら現地の 支援団体や活動プログラムを持つ組織へ赴き、支援を実践し ています。 IZUMI FOUNDATION(IZUMI財団) ISC(ITO SUPPORTING COMITY) 公益財団法人 伊藤国際教育交流財団 22 21 設立30周年 記念式典 2021年 貧しい家庭に栄養価の高い 食糧を提供し、健康を改善 (ルワンダ) フィリピン:貧困地区にある公立病院・産婦人科への医療支援(2023年) 2022年 母子医療の改善 (ウガンダ) 日本人と外国人、現役、OB・OGを 問わず交流できる「奨学生交流 会」を毎年12月に開催 設立30周年 サマーミーティング 細野仁美さん(2007年度奨学生) 陶芸家として、ロンドンを拠点に 活動。大英博物館にて、3つの作品 が展示されている。 永井陽右さん(2015年度奨学生) アクセプト・インターナショナル代表 理事。主にソマリアやイエメンなど の紛争地にて、テロと紛争の解決 をミッションに活動。テロ組織の 投降兵や逮捕者、戦争捕虜などの 更生と社会復帰支援を行うほか、 テロ組織との交渉、国連機関や 現地政府の政策立案やレビュー、 国際規範の制定などにも従事し ている。 ティハさん(2000年度奨学生) 日本の建設系総合コンサルタント 企業に勤務。ベトナム・ラックフェン 国際港建設事業に関わる。 (同工事現場にて) 事業内容 | 日本人留学生に対する奨学金の支給 (2023年:9名、2024年:10名) | 外国人留学生に対する奨学金の支給 (2023年:13名、2024年:15名) | 奨学生に対するケア・サポート 支援実績 2021年 ハイチ過疎地の母子医療を改善(ハイチ)ほか 2022年 ガーナのオンコセルカ症制圧を進める(ガーナ) トラコーマ患者の眼科手術に白内障治療を統合(エチオピア)ほか 2023年 象皮病患者の治療と支援を継続(エチオピア、ルワンダ) 5歳未満児とその母親、妊産婦の栄養改善(グアテマラ)ほか 2024年 過疎の住民と協力して医療体制を改善(ボリビア)ほか 2021年~2024年 支援実績 タ イ:子どもの権利保護に努める財団 ラ オ ス:山岳地域で訪問看護を行う病院、不発弾除去団体 ベトナム:障害者、孤児等へ職業訓練、就職支援を行う団体 ポルトガル:移民や貧困層の妊婦、母親を支援する団体 ルーマニア:DV被害を受けた母子を保護する団体 イタリア:難民・貧困層の支援や差別防止活動を行う団体 ご縁と絆に感謝 国連食糧農業機関(FAO)栄養専門家 加藤 知子さん(1995年度奨学生) 1995年、伊藤国際教育交流財団の奨学金 を受け、アメリカのウィスコンシン州立大学 マジソン校で村落社会学を学ぶ機会を得ました。この奨 学金は私にとって人生を変えるものであり、真如苑の皆 様に心から感謝しています。留学を通じて、ネパールの山 奥で女性の開発とエンパワーメントに焦点を当てた研究 を行い、開発援助の本質を学びました。世界銀行や国連 食糧農業機関での経験を経て、農業に従事する女性や 母親、エンタープレナーとして活躍する女性の視点とニー ズを理解し、開発事業に反映させています。 財団と奨学生とのつながりにも感謝し、持続可能な開発 とインクルーシブな開発に取り組んでいます。自然との共 存や環境保護の重要性も認識し、未来の世代に受け継 がれる社会を築くために努力し続けていきたいです。日 本の課題にも目を向け、少子化や食料自給率の低さに対 処するための解決策を模索しています。 また、将来も財団や奨学生、先生方からの知恵を借りな がら、社会への貢献を続けたいと考えています。財団の支 えは、自己成長だけでなく、地域社会や世界への貢献意 識も高まりました。今後も財団への感謝を忘れず、その支 援に報いるために努めていきます。 国際社会で活躍する奨学生たち 2022年 リンパ管フィラリア症患者 の症状と苦痛を軽減 (ナイジェリア)

Activity Report こども食堂支援助成 都立高校ボランティア部 の生徒たちが「にこにこ プレイス」の運営に協力 し、子どもたちに寄り添っ てくれます。 2017年度に始動した 「東久留米にこにこ プロジェクト」では、 毎月1回、昼食を提供 する「にこにこ食堂」 を開催。「みんなで 作って・食べて・片付けて」をモットーとし、子どもから 大人まで多世代が交流できる“場”として運営されて います。 その大きな特徴は、「自分で作れる人になろう」という テーマで食育に取り組んでいるところ。小さな子ども たちも、スタッフといっしょに調理や準備に参画すること で「自分たちの食堂という意識を持ってもらえたら」と 山永和子代表は話します。 また、災害が起きた際、「避難所に多世代の顔見知りが いれば安心感にもつながる」との思いもあり、「食堂で 知り合った子どもが道で会った時に挨拶してくれた」と いう話を利用者の大人から聞き、地域コミュニティづくり の大切さを感じているとも言います。 2020年の新型コロナウイルス感染拡大にともなう 学校等の臨時休校を機に、真如苑では「こども食堂」 への助成事業を開始。困難な状況に置かれている 家庭やその子どもたちに寄り添い、「食」を通した支援 に取り組んでいる団体の活動をサポートしています。 また、こども食堂から派生した“居場所づくり”や“学習 支援”などの活動も対象とし、子どもたちを地域で 見守りながら、その成長を支えていく取り組みをお手 伝いしています。 2023年度からは、真如苑の助成を受けて「フリースクール のその先、塾の手前」というコンセプトで、学習支援を行う 「にこにこプレイス」がスタート。学校や進路のことを一人 で悩んでいたり、勉強が楽しくない、わからないと悩む 中学生を対象に、“みんなで学び合う場”として、高校生・ 大学生のボランティアが中心となって運営し、子どもたち のサポートを行っています。 さらに、小学生から社会人まで、幅広い世代がいっしょに なって行うグループディスカッションも月1回開催。毎回 1つのテーマについて、それぞれの視点から発言し、互い の考えを理解しながら、交流を深める機会としています。 参加者の子どもたちは調理や食器の消毒など、 年齢に応じた役割を担います。クリスマスが近い この日のメニューは、子どもたち自身がデコレー ションしたケーキと、ご近所の農家さんより提供 された野菜をリース風に盛り付けたサラダなど。 みんなの“居場所”として 続けていくことが大切 東久留米にこにこプロジェクト代表 山永和子さん 私たちの食堂は、ただ食べて帰るだけで なく、子どもさんにも調理のお手伝いなどの役割を持ってもらう ことで、“居場所”として感じてもらいたいと考えています。準備 は大変ですが、食事をする子どもたちの笑顔を見ると、「また 頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。また、地元の農家さん や企業さんから、食材ほかさまざまな物をご提供いただいて 支えてもらっていますし、かつてここを利用していた子が、大学 生や社会人となって手伝いに来てくれるので、とても助かって います。 「にこにこプレイス」の運営にあたっては、真如苑様からの 助成金を活用させていただきました。皆様方からのご支援に 深く感謝いたします。地域社会の中の “居場所”として、長く続け ていくことが大事だと痛感しているので、今後も多くの方々に 支えられながら活動を継続していきたいと思います。 多世代食堂「にこにこ食堂」と 子どもたちへの学習支援「にこにこプレイス」を運営 東京都東久留米市 24 23 思いやりと支え合いで 誰もが笑顔でいられる社会へ さまざまな課題を抱える方々が、その人らしく笑顔でいられるよう 子ども、障がい者、高齢者など福祉分野への支援に力を注いでいます。 直接的なボランティア活動への参加をはじめ、専門組織を構成しての活動、 外部諸団体への継続的な助成などを通じ、誰もが幸せを実感できる社会、 支え合い、助け合える社会となっていくことを願っています。 コロナ禍において、子どもたちも参加して作った温かいお弁当の配布を 行っている埼玉県さいたま市(特活)マナ「辻なかよし食堂」 当事業について詳しくはこちらへ ▲ 社 会福 祉 支援

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