真如継主の歩み

あなた自身がかけがえのない存在なのです。 伊藤真聰
法要に臨む真乗と真聰

伊藤真聰は、開祖・伊藤真乗の娘として生まれ、常に信徒に寄り添う父母の姿を拝して育ちました。
父母から宗教家のあり方を学ぶとともに、女性でありながら開祖を師として伝統の修行を修め、僧としての最高位である大僧正となりました。

斉燈護摩法要にて祈念込める真聰

男性の多い世界で、女性の宗教指導者として生きることは簡単な道のりではありません。
けれども、男女の区別なく修行を与えた師に応え、厳しい修行をつらぬきました。

醍醐寺金堂にて初の女性導師を務める真聰

1989年、開祖が他界し、伊藤真聰は「継主」として教団を継承。
平易な言葉で日常に生きる教えを説き続け、教主が願う一人ひとりの救いを実現するべく、活動しています。

1997年、継主は京都の古刹・醍醐寺の金堂で、開山以来、初めて女性の導師として法要を修め、仏教界を驚かせました。

ハワイ灯籠流し

また、伝統を大切にしながらも、法要の職衆に海外の教徒や女性教徒を起用し、米国の戦没者記念日にハワイで行われる「ハワイ灯籠流し」をはじめ、より多くの人が祈りの場で心の安らぎを得られるよう、多様な形式を取り入れながら法要を行っています。

ニューヨークのカトリック教会にて法要の導師を務める真聰

従来の枠を越え、他の宗教教団の施設で法要を行うなど、「祈りによる宗教交流」を広く展開し、文化や宗教の違いを越えて、「ともに祈る」ことで 融和のメッセージを発信しています。
2008年にはニューヨークのグランドゼロにほど近い教会で法要を厳修。

アフリカ・ケニアでの斉燈護摩

2012年、ケニアでは長く争いのつづいた複数の部族の若者とワークショップを実施して法要を作りあげ、2014年、ペルーでは、長い伝統を持つアンデス宗教の代表者、現地を征服した歴史を持つカトリックの代表者とともに、平和に向けた祈りを捧げる済摂護摩を行って、新たな法要の形を切り開きました。

ペルー・クスコの世界遺産である遺跡にて済摂護摩

その威徳をたたえ、醍醐寺からも大僧正位が贈られ、スリランカ仏教界から栄誉称号も贈られています。

2014年、ニューヨークのリンカーンセンターで灯籠流しを主催し、会場に集ったニューヨーク市民に継主が語りかけたのはこのような言葉でした。

ニューヨーク灯籠流しにて、祈る真聰 「一人ひとりの心のやすらぎも、社会の平和も実現は簡単ではないことを、誰もが痛感していることでしょう。けれど、私は人間の可能性を信じています。自分自身も、まわりの人も、かけがえのない一人であり、お互いがつながりあっていることを知ることです。そして、勇気をもって、あきらめない行動に踏み出すこと。その一歩が、世界を明るく温かく照らしていくことでしょう。」

法要や祈りの交流を通し、参加する人々の心に明るい燈火が灯れば、その燈火がまた次の誰かを明るく照らすことができる――。一人ひとりが生き生きと、かけがえのない存在になっていくこと。それが継主の考える「世界平和」への歩みであり、継主の歩んできた道のりに宿った精神と言えます。

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