秋晴れに恵まれた10月4日、5日の両日、山梨県河口湖畔の真澄寺別院において、苑主・伊藤真聰導師のもと斉燈護摩法要が伝燈の法式に則して厳修されました。
当苑の斉燈護摩は、修験の開祖・神変大菩薩によって創始、醍醐寺開山の聖宝理源大師が宇多天皇の勅令によって再興された千年以上にわたって伝承される秘法の護摩で、加えて開祖・伊藤真乗が大般涅槃経の功徳を顕す密教として独自に打ち立てた真如密に則って修されます。
真 言(東密)の柴燈護摩、天台(台密)の採燈護摩に対して真如苑が「斉」の字を用いるには、開祖の願いが込められています。斉には、「きよめる」「ひとし い」という意があり、人々が持つ貪・瞋・痴の三毒、身・口・意の三業、一切の不浄を浄め尽くし、直ちに清らかな心の向上=菩提向上へと導き、一切をひとし く救う意が含まれています。
2日目は海外教徒が職衆・承仕を務め、道場の内外を結界する所作法などがそれぞれの母国語で行われました。