開祖の伊藤真乗が、伝運慶作の「大日大聖不動明王」を本尊として、初めての仏舎・真澄寺を現在の総本部の地に建立し たのは昭和13年。以来、教信徒の増加とともに総本部の地には新しい道場が建立されてまいりましたが、現在の真澄寺が落慶したのは昭和43年でした。多く の教信徒が聖地親苑と親しみ参拝に訪れた総本部真澄寺でしたが、3年前に耐震修築工事を開始。工事が完了するまでの間、本尊として安置されていた開祖謹刻 (昭和43年)の「涅槃法身(ねはんほっしん)不動明王」と、真澄寺奥の院に安置の「大日大聖(だいにちだいしょう)不動明王」の2体の不動尊像は、他の 場所に遷座されていました。今年11月には修築工事が完了。そして12月に、長らく遷座されていた2体の不動尊像が再び真澄寺に奉安されることとなり、こ の度、奉安法要が行われました。
法要当日、開式と同時に灯明の儀や香華の儀が行われると、続いて苑主・伊藤真聰と職衆が入堂。苑 主の導師による修法が始まると、参座の教徒は祈り重ねながら読経に唱和しました。読経の後には、昭和43年の真澄寺落慶法要で開祖が誦えた表白(導師が法 要の主旨を仏・菩薩にのべるもの)の音声が流され、参座の教徒は表白に込めた開祖の願いを受け継ぎ、大乗利他の実践にあらわしていくべく誓いをあらたにし ました。
再び開設された真澄寺では、今月28日に「祈誓大護摩供」が行われてまいります。また年が明けてよりは、信徒の方々の総本部・真澄寺参拝が予定されています。