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春季彼岸会併せて大震災衷心廻向法要

2011.03.21
21日の午前11時、応現院(立川市泉町)で「春季彼岸会併せて東日本大震災衷心廻向法要」を執行しました。また、盛岡、仙台などの被災にあった本支部に 信徒が参集できないことや、関東地域の計画停電の影響、節電に協力する事を考慮し、本支部への人の集中を避ける為に、法要を動画サイトYoutubeで公 開しました。信徒の有無を問わずに、この度の震災にて犠牲になられた方々に向け廻向の祈りが込められる事が願われました。
法要に先立ち黙祷、その後、伊藤真聰苑主を導師とし諸精霊の引摂、大般涅槃経の読誦、参座者が読経に唱和。読経の後、真聰苑主は震災犠牲者、被災者、被災地に向けて、次のようなメッセージを送りました。
『只 今は、春季彼岸会併せて東日本大震災衷心廻向法要*1を応現院・如来の間に於て無魔厳修させて頂きました。開祖謹刻の涅槃尊像の御前で、東北関東、更に信 越東海、全国海外に及ぶ大震災の犠牲者に真如密のまこと廻向をお捧げし、罹災者の息災安穏と被害鎮静、被災地の復興を、共に衷心より祈念致しました。併せ て、各家先祖、有縁無縁の関係霊、途上国の諸精霊、一切万霊を引摂。慈救済応の功徳が遍く亘るよう涅槃妙供をお捧げしました。
殊に本法会では、ご 讃題*2とご霊咒*3、そして地蔵菩薩咒をいつもよりも、多くお唱えさせて頂きました。それは、この度の大震災において犠牲になられた方々の追善のため、 また被災された方々への応援としてです。なぜなら、ご讃題・ご霊咒こそ、真如教法の徳力・廻向の根本である故です。そして地蔵菩薩咒は、此岸と彼岸、現当 二世を救済される地蔵菩薩の咒だからです。地蔵菩薩はこの世とあの世、両方の世界の苦しみを代わって受けてくださる仏様です。
涅槃経に「仏性は金 剛宝珠の如し」と説かれます。無上の宝、宝珠とは皆さんの心に宿る仏性なのです。仏性はそれぞれの善き個性であると共に、すべての存在が共有する「つなが り」でもあります。だから先祖諸霊と私たちは心・魂を通わすことができ、廻向も成るのです。未曾有の事態に切なく、ただれる心から、祈りの力で立ち上がり ましょう。私共の心の奥から湧き上がるエネルギーを信じましょう。まず、どんなことでも、できることから始めてみませんか。被災された方々、犠牲となられ た方々、私達は一つです。皆様もそれぞれ大乗利他の菩薩として聖使命があります。優しく温かく、いかなる苦境にも人を救ける地蔵となり、仏性の宝珠を輝か せ、希望の未来を築いて参りましょう。』

*1 当苑では、この度の震災に関する名称を、「東北地方太平洋沖地震」から、その後の信越・東海地方の地震での被災地への復興祈願の意味も含め「東日本大震災」と名称を変更することにいたしました。
*2 慈救の咒とは、不動明王の中咒である「不動明王慈救咒」をいい、真如苑では「ご霊咒」と呼び、救いの力が脈動する密なる言葉として唱えています。
*3 ご讃題とは、当苑が所依の教典とする「大般涅槃経」の教えと功徳を集約した、利他の心で唱える祈りの言葉です。

なお、本日の法要の模様は動画サイトYoutubeでも配信しております。
YouTubeの動画配信アドレス
URL;http://www.youtube.com/shinnyoeninfo
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