3月27日、応現院(東京都立川市)如来の間に於いて「常住祭併せて東日本大震災衷心廻向法要」が無魔厳修されました。
開式後、震災犠牲者に向けて参座教徒一同で黙祷を捧げた後、苑主・伊藤真聰の導師により犠牲者の菩提追福と被災されたすべての方々への息災安穏と被害鎮静の祈りが捧げられました。
常 住祭は、真如苑三大祭の一つで開祖・伊藤真乗の誕生祭として毎年行われていますが、このたびの大震災を受けて、常住祭1日目を「震災犠牲者衷心廻向法要」 とし、2日目は「常住祭併せて東日本大震災被害鎮静被災者安穏大護摩供」として、真如教徒心一つにまことの祈りを運ぶ法要としました。「衷心廻向法要」で は、導師の修法と共に犠牲者と関係諸々霊に向けて廻向の祈りが向けられ、壇上では飲食(おんじき)供養が行われました。また、尊前に被災地域のシンボルと なる花や果実が荘厳され、被災地域の方々の祈りや願いもつなげるべく、御仏尊前に捧げられました。
法要後、挨拶に立った苑主・伊藤真聰 は、まず国内外の教徒が真の義援金や日々の祈りを通して一丸となって被災地に真の祈りを運んでいることに深く御礼を述べました。そして、大祭前の24、 25日に秋田を経由して被災地入りしたことを報告。被災地では、壊滅状態の陸前高田市内の避難所を訪れて信徒の真こもる義援金を届けたことやSeRV活動 に参加したこと、東北本部と大船渡布教所で至心の祈りをもって廻向法要を修したこと、苑主の訪問を知り駆けつけた教徒と触れあいの時間を持てたことを語り ました。そして参座の教徒に向かって、被災地は言葉を失う惨状の中にありながらも、被災された方々も必死で立ち上がろうとされていることを伝え、私たち教 徒は共に助け合いこの困難を乗り越えてまいりましょう、と語りかけました。