真如苑(総本部・東京都立川市)は、平成23年4月24日 午前11時より、悠音精舎(大阪府高槻市)において、苑主・伊藤真聰を導師に「東日本大震災衷心供養併せて一切万霊廻向法要」を厳修しました。今年は阪神 淡路大震災犠牲者の十七回忌にあたります。本法要では、このたびの震災犠牲者にむけて衷心から冥福の祈りを捧げると共に、阪神淡路大震災をはじめ、天災・ 人災・戦争の犠牲者などすべての諸精霊に心からの廻向を手向けました。
法要開式前には、大震災で犠牲となられた方々に向けて参座者一同に よる黙祷が捧げられました。法要が開式すると読経がはじまり、導師により諸精霊の引摂がなされた後、飲食、散華、大般涅槃経の読誦、導師による涅槃功徳施 餓鬼廻向之文の読誦、振鈴により法要が荘厳されました。
法要が修された後、代表教徒により「誓いの言葉」が言上されました。誓いの言葉で は、関西教徒の中にも被災地に親戚や友人を持つ信徒も多くあること、また報道を通して暗い気持ちになってしまう心境などが語られました。しかし、伊藤真聰 苑主が3月24日に被災地入り、率先して被災地支援に身を投じる姿を目にして気持ちが切りかわり、関西教徒として出来る限りの真(まこと)の実践をして、 東北関東の被災された方々を支えていきたい、と固い決意が述べられました。
その後、苑主は挨拶に立ち「教主様は『悩み苦しむ心への同化 が、常楽へ導く』と諭されます。本年は阪神淡路大震災の十七回忌にもあたります。常住を信じ、お互いを救け、励まし合いながら苦悲を越えられた関西の皆様 でいらっしゃるからから、被災された方々と気持ちを一つにできるはずです。救いの灯をここ関西から被災地に、世界にと、優しさ温かさを広げて参りましょ う。摂受心院様は『世に平和を築くため、共に手を取り大乗の歩みに邁進』と希(ねが)われます。犠牲者の亡くなられましたみ魂と私たちの命は、常住応現の もと、一如の信で結ばれています。日本復興、再生、世界平和を誓い、今の命を紡ぐ先祖諸霊とともに祈り向けてまいりましょう。また親部・青年一体に和合錬 磨をして、その絆を固く、固く結んで、利他作善の三つの歩みに勇躍して参りましょう」と語りかけました。
本法要には、関西一円より約1万2千人の教徒が悠音精舎に参集し、祈りを捧げました。法要の模様は、悠音精舎から総本部、応現院をはじめ全国の本部支部に中継されました。