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5月6日「真如功徳廻向法要」、9日「真如霊妙讃仰法要」を奉修

2012.05.09

5月5日、6日、9日の3日間にわたり、「霊祖生誕百年 応現祭」を苑主・伊藤真聰を導師に執行しました。「応現祭」は、3月の「常住祭」、11月の「一如まつり」と併せて、真如苑三大祭の一つであり、開祖・伊 藤真乗の妻である摂受(しょうじゅ)心院(しんいん)の生誕を寿ぐと共に、接心や霊妙を通して救われた報謝の信を捧げる法会です。

摂受心院は、昭和11年に開祖と共に立教し、真如教法を確立しました。幼い頃から、霊能を通して多くの人の救済にあたった祖母の訓育を受け、開祖と共に立 教した後は、「世のため人のため正しく道を貫くべし」との精神で、真如苑の接心修行の基を築き、「霊祖」として多くの教徒を導きました。また、慈悲の心で 教徒の心を包み、自ら率先して教えを実践し、真を尽くす利他行の大切さや感謝の心を伝え続けた、その優しく温かな母のような姿から、今も多くの教徒が「法 母(ほうぼ)」と慕っています。

本年は、摂受心院の生誕百年にあたり、3日間にわたって法要が行われました。第1日目の5月5日には「接心道場復建地鎮祭」を奉修。翌5月6日には、応 現院(立川市泉町)にて、「霊祖生誕百年 応現祭 真如功徳廻向法要」を奉修。そして、摂受心院の生誕百年の5月9日は、応現院で「霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要」を執行しました。
なお、応現院・総本部には5日に約1万3千人、6日に約1万2千人、9日には約1万6千人の信徒が参座し、法要の模様は全国94ヶ所(9日は96ヶ所)に衛星中継されました。

5月6日「霊祖生誕百年 応現祭 真如功徳廻向法要」

5月6日午前11時より、苑主・伊藤真聰を導師に「真如功徳廻向法要」を奉修し、過去・現在・未来の命に、法要を通じて涅槃経に示す「常楽我浄」の功徳が渡されました。
摂受心院は、昭和42年、欧州宗教交流国際親善使節団として、開祖と共に欧州7ヵ国とイスラエルを巡教。そして7月4日の帰国からわずか1ヶ月後の、同年 8月6日に遷化。最後まで他のために自身を捨て、「世のため人のため正しく道を貫くべし」という霊示の如く、捧げ尽くした生涯でした。

法要前、苑主は壇上での挨拶にて、「教主様は顕幽の魂を救済する廻向の真義を『み仏の慈悲のみ心に、私共の行いを添わせる事』と教えられます。み仏の智慧 と慈悲に添い、身近な所から利他に徹するところ、国境・文化・言語を越えて、救いが渡されていくと信じます。また、摂受心院様は『真剣、純粋な祈りに、真 の喜びは得られる』と諭され、接心で己が心を磨き、正しく多くの方々を涅槃の道へとつなぐ、大乗利他行を推進されました」と述べ、接心を基盤に転生出離、 感謝の心をもっての真の実践を呼びかけました。
法要は、三帰礼拝、苑主による洒浄に続いて、教徒代表による讃嘆文の奉読が行われました。また、摂受心院の遷化後に海外へと教線が伸び、教えに結ばれ救わ れた多くの海外教徒も法要を荘厳。インドの教徒が登壇したほか、飯食供養はスリランカ、コロンビアの教徒が捧げ、報謝の真を込めた献華が世界の各大陸の代 表教徒により行われました。献華では、その昭和42年の摂受心院最後の巡教となった欧州巡教の際、立ち寄ったノルウェーで摂受心院が“しゃくなげの花”の 前で記念撮影を行ったことから、そこから株分けされ、5月6日当日の朝に開花した“しゃくなげの花”が、感謝を込めて捧げられました。

5月9日「霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要」

 

霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要
 

摂受心院生誕百年の5月9日午前11時より、苑主・伊藤真聰を導師に応現院にて「霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要」を執行しました。法要には、摂受心院在世の時分より交流のある、総本山醍醐寺座主 大本山三宝院門跡 真言宗醍醐派管長 仲田順和大僧正猊下が、総本山醍醐寺執行長 真言宗醍醐派宗務総長 壁瀬宥雅様と共に登壇。また、この度の霊祖生誕百年の記念にと、昭和天皇ご即位に際して醍醐寺に下賜された由緒ある「美(うつく)し松(まつ)」が1月 に、「太閤の醍醐の花見」で有名な桜が3月に、醍醐寺から真如苑へ贈られています。

午前11時。暗転した会場のスクリーンにVTRが流れ、摂受心院の生い立ち、そして恵まれた生活の一切を捨てて開祖と衆生済度の道に立ち、愛児を霊界に 送ってもなお、他の救いに懸けた生涯が紹介され、法母の思い出などが信徒より語られました。会場が摂受心院への感謝の祈りに包まれる中、苑主が入場し、法 要が開式。パーリ語の読経の後、シンガポール教徒が日英中の3カ国語にて願文を奉読、続いて苑主が神分を奏上。散華では日本人承女と共にブルキナファソ、 ドイツ、オランダの教徒が参加し、報謝の華が海外教徒により献上されました。読経では、大般涅槃経名字功徳品をはじめ、教徒一同で祈りをこめて読誦しまし た。

その後、仲田座主が祝辞に立ち、若き日に摂受心院に会った際の、雨天の日に下駄箱から信徒の履き物を取り出して拭く姿、泥まみれになった仲田師の車を綺 麗に洗って下さっていたエピソードを紹介し、「まず他の為に、ご自分よりも他を活かすこと、これを徹底していらっしゃる。身をもって示されるその上に、教 えが成り立っていると深く思いました」と回顧。また、かつて摂受心院がいつも心を込めて唱えていた「不動明王慈救咒の霊咒」(ご霊咒)に触れ、「ご霊咒は 摂受心院様そのものだと思います。お唱えしたとき、摂受心院様にお目にかかることができます。ご生誕百年の今日、一度だけでよろしゅうございます、私と一 緒にご霊咒をお唱え頂きたい」と仰い、参座教徒と共に「不動明王慈救咒の霊咒」を、時折声を詰まらせながら唱和。参座教徒も涙で声を震わせながら唱えまし た。仲田座主は、「どうぞ皆様、一日一日、それぞれの思いで、人を活かす道、時をお過ごし頂きたいと心から念じます」と締め括られ、会場は大きな拍手に包 まれました。

その後、日本と海外の教徒から感謝の手紙、そして報謝の華が献上され、苑主と参座信徒で摂受心院百歳のお祝いを言上しました。挨拶にたった苑主は、「摂 受心院様のご親教聞きますと『他のために、まず自らを滅して、己れというものを空しうして』と他の事ばかりです。良き母、良き妻、良き宗教家でいらっしゃ いました」と述べ、教徒は、法母が教えを身に現して多くの教徒を導いたように、実践をもって利他の精進を重ねていく覚悟を改めて誓い合いました。

※ご霊咒:真如苑では、独特な柔らかい音調で唱え、一切衆生の救いを至心に祈ります。
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