5月5日、6日、9日の3日間にわたり、「霊祖生誕百年 応現祭」を苑主・伊藤真聰を導師に執行しました。「応現祭」は、3月の「常住祭」、11月の「一如まつり」と併せて、真如苑三大祭の一つであり、開祖・伊 藤真乗の妻である摂受(しょうじゅ)心院(しんいん)の生誕を寿ぐと共に、接心や霊妙を通して救われた報謝の信を捧げる法会です。
摂受心院は、昭和11年に開祖と共に立教し、真如教法を確立しました。幼い頃から、霊能を通して多くの人の救済にあたった祖母の訓育を受け、開祖と共に立 教した後は、「世のため人のため正しく道を貫くべし」との精神で、真如苑の接心修行の基を築き、「霊祖」として多くの教徒を導きました。また、慈悲の心で 教徒の心を包み、自ら率先して教えを実践し、真を尽くす利他行の大切さや感謝の心を伝え続けた、その優しく温かな母のような姿から、今も多くの教徒が「法 母(ほうぼ)」と慕っています。
本年は、摂受心院の生誕百年にあたり、3日間にわたって法要が行われました。第1日目の5月5日には「接心道場復建地鎮祭」を奉修。翌5月6日には、応 現院(立川市泉町)にて、「霊祖生誕百年 応現祭 真如功徳廻向法要」を奉修。そして、摂受心院の生誕百年の5月9日は、応現院で「霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要」を執行しました。
なお、応現院・総本部には5日に約1万3千人、6日に約1万2千人、9日には約1万6千人の信徒が参座し、法要の模様は全国94ヶ所(9日は96ヶ所)に衛星中継されました。
5月6日「霊祖生誕百年 応現祭 真如功徳廻向法要」
5月6日午前11時より、苑主・伊藤真聰を導師に「真如功徳廻向法要」を奉修し、過去・現在・未来の命に、法要を通じて涅槃経に示す「常楽我浄」の功徳が渡されました。
摂受心院は、昭和42年、欧州宗教交流国際親善使節団として、開祖と共に欧州7ヵ国とイスラエルを巡教。そして7月4日の帰国からわずか1ヶ月後の、同年 8月6日に遷化。最後まで他のために自身を捨て、「世のため人のため正しく道を貫くべし」という霊示の如く、捧げ尽くした生涯でした。
法要前、苑主は壇上での挨拶にて、「教主様は顕幽の魂を救済する廻向の真義を『み仏の慈悲のみ心に、私共の行いを添わせる事』と教えられます。み仏の智慧 と慈悲に添い、身近な所から利他に徹するところ、国境・文化・言語を越えて、救いが渡されていくと信じます。また、摂受心院様は『真剣、純粋な祈りに、真 の喜びは得られる』と諭され、接心で己が心を磨き、正しく多くの方々を涅槃の道へとつなぐ、大乗利他行を推進されました」と述べ、接心を基盤に転生出離、 感謝の心をもっての真の実践を呼びかけました。
法要は、三帰礼拝、苑主による洒浄に続いて、教徒代表による讃嘆文の奉読が行われました。また、摂受心院の遷化後に海外へと教線が伸び、教えに結ばれ救わ れた多くの海外教徒も法要を荘厳。インドの教徒が登壇したほか、飯食供養はスリランカ、コロンビアの教徒が捧げ、報謝の真を込めた献華が世界の各大陸の代 表教徒により行われました。献華では、その昭和42年の摂受心院最後の巡教となった欧州巡教の際、立ち寄ったノルウェーで摂受心院が“しゃくなげの花”の 前で記念撮影を行ったことから、そこから株分けされ、5月6日当日の朝に開花した“しゃくなげの花”が、感謝を込めて捧げられました。
5月9日「霊祖生誕百年 応現祭 真如霊妙讃仰法要」