最新のニュース一覧
過去のニュース一覧

過去のニュース

ニューヨーク灯籠流し

2015.09.20
9月20日、マンハッタン、リンカーン・センターに於いて「ニューヨーク灯籠流し」がおこなわれました。
ニューヨークでの灯籠流しは今年で3回目を数え、本年2月24日の特別廻向法要に始まった5カ国での灯籠流しの結願にも位置づけられます。 “Be a light for peace”をテーマに、会場には1万人を越える市民が集まり、それぞれの想いを込めて灯籠を流しました。
 
2015NY灯籠流し

夜に行われたクロージングセレモニーでは、ニューヨークで活躍する多くのアーティストたちが音楽やダンスを披露しました。その一人、バレーダンサーのミスティ・コープランドさんは、アメリカンバレーシアターで、アフリカ系アメリカ人女性として始めての主席ダンサーになり、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人(2015年版)」にも選ばれています。
 
式典では参加者を代表して、3名が灯籠に向ける思いをスピーチしてくださいました。
老舗百貨店メイシーズの最高経営責任者であるテリー・ラングレン氏は、部族間の対立が厳しいルワンダでの伝統工芸づくりを通して、部族を越えた女性の自立支援をされています。かつて敵同士だった女性たちが互いに生活と国の向上を願い、一緒に仕事をしている姿を紹介し、「ルワンダのたくましく素晴しい女性たちが教えてくれた愛、理解、寛容、そして平和を、人類すべての人々が一日も早く共有できるよう願いを込めて、この灯籠を捧げます。」とスピーチを結びました。国連女子教育イニシアティブ(UNGEI)事務局長 ノラ・ファイルス氏の代理として立った、ジョアンナ・サンダー氏は、教育を受ける努力をする少女たち、そしてそれを支えている人々にむけて灯籠を捧げました。ファッション業界から非営利団体に転身したリック・グイドッティ氏は、多様性の美しさと豊かさを発見し、コンプレックスを乗り越える啓蒙活動を行っています。「“見方を変えることで、自分が変わる”という理念に捧げます。」と語りました。
 
法儀を修した苑主・伊藤真聰は、開祖の『現実と離れた理想を求めるのではない。むしろ、現実を深く掘り下げて、そこから理想を現実に生かしていく。自らはそのための光であると覚ること』という言葉を引用し、

「時には、やはり無理だ、と諦めたくなる時は、ゆっくり深呼吸して心を切り替える事です。今日できなかったことがあっても、また明日から、覚悟決め、前進すればよいのです。たとえ、ささやかでもやり続ける事が、まこと。それがいつしか現実を変えていきます。」と呼びかけました。「自分を信じ、周囲の人々と力を合わせ、越えていきましょう。負けない心で。」とスピーチを締めくくると会場からは大きな拍手が起こりました。

最後に舞台にすべてのアーティストが揃い、さまざまな文化や宗教にゆかりのある演奏がなされ代表者が灯籠を流しました。さわやかな風が吹き、灯籠が集う人々を優しく照らすなかにセレモニーは結びを迎えました。
 
2015NY灯籠流し3
法要・行事
ページトップへ