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真如ハワイ灯籠流し

2023.05.29
ハワイ・アラモアナビーチで、メモリアルデー(米国の戦没者慰霊の日)に当たる5月29日に真如ハワイ灯籠流しが行われ、会場には約45,000名が訪れました。ビーチでの実施は2019年ぶりです。

真如ハワイ灯籠流しは国境、文化、宗教の枠を越えて亡き方に廻向の祈りを手向け、感謝の心を共にして平和を祈る融和の式典として1999年にはじまりました。コロナ禍の3年間にはロックダウン等によりお互いに距離ができ分断も生まれたことから、本年はハワイ語の「ロカヒ」(調和、結束、互いの個性を活かしあう)をテーマとしました。
当日18時30分に開式。式典中、苑主・伊藤真聰が挨拶に立ち、「誰もが願う安らぎと平和、幸せに満ちた毎日…けれども幸福な人生は、個々の努力だけで実現できるものではありません。思い起こしてください…人は、多くの存在に支えられ、生きていることを。現在の自分を生み出してくれた先祖。身近な処で勇気を与えてくれる、かけがえのない家族や友人。そうした繋がりに感謝し、今度は少しでも『誰かのために』と利他の行動に移す時、善なる個性は輝き、生きる喜びを感じることができるのです」と 、 利他の行動に踏み出す大切さを語りかけました。続いて「人生には、厳しい現実や、様々な葛藤に直面することもあります。大切な人との悲しい別れもあります。そういう時こそ、皆で心を一つにいたしましょう。そして共に涙し、語り合いましょう。この一体感こそ〝真如〟希望ある未来を開く根源です。」と 、 式典を通じて隔てをこえて心ひとつになる意義を伝えました。
次に、苑主と代表者5名が「真如永遠の灯火」から灯火を採火し、6艘の代表灯籠「親灯籠」に点火しました。続いて声明衆による読経が始まり、苑主が亡き方々の冥福と平和を祈り、浄めの儀・洒浄、振鈴と法儀を修しました。ビーチに集った参加者は一斉に灯籠を流し、親灯籠も含めた約5,000艘の灯籠が浮かぶビーチは幻想的な雰囲気に包まれました。

灯籠流しの終了後には、すべての灯籠が地元ボランティアや教徒によって回収されたのち、解体・洗浄され来年に活用されます。


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