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真如ハワイ灯籠流し
2024.05.27
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真如苑(東京都立川市)は、ハワイ アラモアナビーチ(ホノルル市)で、メモリアルデー(米国の戦没者慰霊の日)に当たる5月27日(現地時間)に「真如ハワイ灯籠流し」を開催しました。
真如ハワイ灯籠流しは国境・文化・宗教の枠を越えて亡き方々に廻向の祈りを手向け、感謝の心を共にし平和を祈る融和の式典として1999年に始まりました。
25周年となる今回は、ハワイの伝統文化の象徴でありハワイの人々の誇りでもある伝統航海カヌー「ホクレア(※)」のチームが、昨年マウイ島ラハイナでおきた、古都焼失の悲しみを癒し、犠牲者追悼、環境保護、自然再生への行動を広げる願いを込めて祈りを共にしました。
当日、会場には4万を超える人々が訪れ、思い思いのメッセージやイラストなどが描かれた約6,000艘の灯籠が夕暮れの海に浮かべられました。
法要に先立ち、苑主 伊藤真聰は挨拶に立ち、来賓、運営スタッフ、ボランティアの方々へ御礼を述べた後、「平和への希望をこめる灯籠流しも、今年で25周年。“Many Rivers, One Ocean”即ち、多様性と調和、様々な可能性の川が大きな一つの海を作り出すという、大切なメッセージを伝えています。困難に直面する人々のために、平和と安穏を至心に念じ、かけがえのない地球のために役立つ行いを重ね、広げようと誓うとき、灯籠の輝きは増して、一本から二本、無数に点っていくことと信じます。これから奉修する法儀を通して、この真実の灯火を多くの心に灯し、ハワイの海から遍く十方に掲げてまいりましょう。」と法要の意義とメッセージを伝えました。
世界平和と人類の至福を祈り、苑主により法儀が修される中、ビーチに集った参加者は一斉に灯籠を流しました。


(※)ホクレア
「ホクレア」はコンパスなどの計器を一切使わず自然の様子から針路を読み取って航海をする双胴船で、1975年ポリネシア航海協会によって復元されました。そして、1976年には星や太陽の動き、波や風の変化によるナビゲーションをもとに海を渡る伝統航海術を用いてハワイとタヒチ間の約4000kmの航海に成功。ハワイアンの先祖たちがポリネシアから偶然ハワイに漂流したという説を覆し、彼らが航路を理解し意図的にハワイに辿り着いたことを証明し、ハワイ伝統文化の象徴となり、ハワイの人々の誇りとなりました。
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