2月15日午前11時より、応現院(立川市泉町)において、苑主・伊藤真聰を導師に「涅槃会」を奉修しました。応現院には一般の方を含む約7千名が 参集し、法要の模様は全国の本部支部寺院97ヶ所に中継されました。また、2006年の開祖・伊藤真乗生誕百年の折に、開祖の祖山である真言宗醍醐派総本 山醍醐寺から奉納された「大涅槃図」(伝・江戸初期作)を、応現院“曼荼羅の間”に荘厳し、多くの信徒が参拝しました。
釈尊遺言の教えと言われる「大般涅槃経」を所依の経典とする真如苑では、毎年、開祖謹刻の本尊・大涅槃尊像の尊前にて「涅槃会」を厳修しています。法要で は、献燈・献華の儀に続いて、導師である苑主・伊藤真聰により神分が奏上されました。続いて、釈尊が在家信者の純陀から最後の供養を受けられたことが記さ れる「大般涅槃経・純陀品」を、かつての法要において開祖・伊藤真乗が言上した録音の声にあわせて、参座教徒一同で唱和しました。
法要後、苑主はご宝前から、大涅槃図が荘厳される曼荼羅の間へ移動。荘厳された大涅槃図の前にたち、「真如開祖教主様は、修行に修行を重ねて、冬は寒の滝 にあたり、暑いときには手蝋を立て、自分の身をせめやつしてご修行されました。でも、皆さんは厳しい修行はしなくても大丈夫と、幸せの道へ導いてくれる接 心を通して仏性を見出していけると教えてくださいました。どうぞ、自分にできるところから少しずつ、心と言葉と身体で示して、救いの輪を大きくして参りま しょう。また、きれいな心になって、喜びで、楽しく精進していきましょう。」と参座者に語りかけました。御仏に最後の供養を捧げた純陀のごとく、参座信徒 は大乗利他の実践をお誓いしました。
なお、「大涅槃図」は2月15日から28日まで応現院に荘厳され、期間中は参拝者が自由に拝観できます。